収納迷走フラグ(4)
「入れ物を揃えたい」

 粉物やスパイス類、乾物、コーヒー豆やティーバッグを、同じデザインのボトルに詰め替える収納スタイルがありますね。パッケージの主張がなくなり、一気にスタイリッシュになります。

 ただし、見た目の個性がなくなると、モノを判別しにくくなります。

「黒いフタがブラックペッパー」「オレンジと黄色のボトルがコンソメ」「赤が目立つ大きな袋が小麦粉」「細長いのが片栗粉」など、パッケージの色やデザインで食材を認識している人は案外多いのではないでしょうか。

 そろいのボトルに詰め替えると、それができなくなり、中身を見比べるか、ラベリングの文字を読んで探すことになります。普段は使わない脳の機能を使うような違和感を「めんどくさい」と感じる人も多いでしょう。

 そろいのケースに移し替えたいなら、まずは少ない数で試してみましょう。そして、残念ながら挫折してしまった折には、ケースは速やかに収納から出しましょう。空のケースが空間を占領して、収納がぎゅうぎゅうになってしまっては本末転倒ですからね。