部下からも経営者からも信用されないダメ部長の「4タイプ」とは写真はイメージです Photo:PIXTA

部長になって決断力と実行力を発揮して組織を巻き込みながら成果を出すことができる人がいる一方、部長になった途端にパフォーマンスを発揮できなくなる人もいる。成果を出せず、部下からも経営者からも信用を失ってしまう部長は、いくつかの共通のタイプに分類できる。それらの特徴、そして課題を改善する方法とは。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

部長になったら
成果を出せなくなった…

 課長時代には高いパフォーマンスを発揮し、いち早く部長になったのに、部長になったら足踏みしてしまう人がいる。反対に、課長時代は特筆する成果を上げられず、ようやくなんとか部長になったが、部長になった途端に存在感を発揮する人もいる。

 このように申し上げると、「たまたま環境が合致して業績を上げることができただけだ」「運が味方した」「人のめぐり合わせがよかった」という反応に接する。もちろん、環境も、運も、人も無視できない。しかし私には、部長になった途端、力を発揮できなくなる人には、共通の傾向があるようにみえる。それはメンバーからの信頼、ひいては経営者からの信用を損なうことにもつながる。

 私はさまざまな企業で役員・管理職を対象とした能力開発のための演習プログラムを実施している。その中で経営者から寄せられた部長に対する不満、部長から寄せられた自身の苦悩の声を踏まえると、経営者の信用を失う部長は、次の4タイプに区分できる。