最近では、尹錫悦氏が、中央日報とのインタビューで「政権を取れば前政権の積弊清算捜査をするのか」という質問を受け、「しなければいけない。(捜査が)行われなければいけない」とし「文在寅政権で不法と不正を犯した人たちも法、システムに基づいて相応の処罰を受けなければならない」と述べ、積弊の清算を進めるとしたことで、一部から批判が高まり再度その差は縮まってきた。

 尹錫悦氏に対する支持率は依然として李在明氏を誤差の範囲で上回っているとする調査結果が多いが、大統領選挙まで3週間余りを残すのみとなった時点で、結果の予測は困難になっている。

 今後、公式な候補者討論会が4回予定されている。前回の非公式討論会は互いの不正疑惑を攻撃し合う「ネガティブ乱打戦」(中央日報見出し)だったといわれ、今後の展開は予想できない。このため、尹錫悦氏と安哲秀氏の候補者一本化の有無が最大の焦点となってきたように思われる。

 果たして両候補者の一本化は進むのであろうか。

候補の一方化方式に
国民の力が応じにくい理由

 安哲秀氏は13日、候補登録を終えた後、ユーチューブの生放送で行われた記者会見で、「政権交代を通じた旧体制の終息と、国民統合を通じて未来に進もうという目標を、同時に成し遂げるにはどちらも一人だけの力では難しい」「より良い政権交代のために、すなわち、旧体制の終息と国民統合の道に進むために、野党候補の一本化を提案する」と述べた。

 さらに一本化の方式について「次期政権の国政ビジョンと革新課題を国民の前に共同で発表し、履行することを約束した後、世論調査による国民選挙を通じて候補一本化を決め、誰が候補になっても互いのランニングメイトになれば、圧倒的な勝利を引き出せる」と述べた。