転職後の5箇条(3)
早めに仕事を一つ仕上げる

 転職すると、新しい職場に慣れるまでに緊張するが、緊張を早くほどくには、まとまった仕事を早く一つ仕上げるといい。いきなり大きな仕事に取りかかるのではなく、比較的短期間で形に見える成果を出せそうな仕事を選んで、成果を周囲に見せることができると早く安心できる。

 転職の一般論として、「前の会社では、こうやっていた」という話は概ね禁句として封印しておく方がいい。ただ、前の会社自慢にならないようにしながら、早く成果を上げられそうな仕事を見つけたい。

転職後の5箇条(4)
上司のマイクロマネジメント度合いを見極める

 職場の居心地にあって、上司との関係は最重要なものの一つだ。

 上司については、どの程度の仕事の能力があって(自分よりもできるか、できないか)、社内でどのようなポジションにあり(社長まで意見が通せる人か等)、どんな性格の人なのかを早く把握しておきたい。

 何が自慢な人で、何にコンプレックスを持っている人なのかの両面を早く探り当てることも、人間を理解する上で重要だ。

 また、仕事をする上では、どの程度細かいのか、いわゆる「マイクロマネージャー」なのかどうかを早く見極めることが重要だ。

 例えば、マイクロマネジメントな上司に仕事の手抜きを見つけられると、その後に仕事の信用を失って、細かく細かく仕事に介入されるようになる心配がある。

 上司は、どの辺まで見ていて何が許容範囲なのか、が十分把握できるまでは、気を抜かずに「初期の信頼」の獲得に努めよう。