千葉工業大の授業の様子千葉工業大の授業の様子(大学提供)

 2位は千葉工業大で前年比21%増の13万1688人。上位の常連校に比べると、やや聞き慣れない名かもしれない。千葉県習志野市にあり、今年、創立80周年を迎える私立の工業大学だ。

 好調の要因はユニークな試験制度にある。

 昨年は、成績判定に大学入学共通テストを利用する生徒の受験料を免除する取り組みで、受験者数を大きく伸ばした。

「さらに今年からは、一般入試にあたるA日程を出願した人なら、A日程の数学と共通テストの数学のみで受験料無料で全学部全学科を併願できる『SA日程』を始めました」(日下部聡・入試広報部長)

 地方会場の受験日を増やすなど、全国から広く優秀な学生を集める取り組みにも余念がない。日下部さんはこう続ける。

「本学では感染症に配慮した上でいち早く対面授業を再開し、特に地方からの学生を安心させる取り組みもしています。共通テストを利用する優秀な受験生が入学したり、地方からの学生の割合が増えたりするなど、昨年から始めた施策の成果を実感しています」