ひろゆきが語る「頭のいい人はメールが短い」そのワケとは?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

メールの文章が短い人、長い人

 みなさん、日々メールを書いていると思います。

 僕も多いときには1日200通くらいをやりとりします。

 その中で、「メールが短い人」と「メールが長い人」の特徴があるので、それについて語ってみます。

仕事ができる人は「メールが短い」

 結論を言うと、頭のいい人や仕事ができる人は「メールが短い」です。

 返信するための要点がまとまっていて、こちらが何を判断すればいいかが明確になっています。

 逆に、無理なことを説得したりするようなときはメールが長くなる印象です。

「で、結局、何が言いたいの?」という内容だったり、意味がとりにくくてメールの往復の回数が増えてしまったりします。

 では、どうすれば端的なメールが書けるのか。それを説明しましょう。

まず「2パターン」に分ける

 僕がメールを書くときは、ざっくりと2つのパターンに分けます。

 それは、相手が「100%読んでくれる」か「読まない可能性がある」かです。

 基本的に、仕事関係のやりとりであれば、相手はメールを確実に読んでくれると考えます。

 その場合は、「あいさつ」「背景の説明」「状況の説明」「近況の報告」などは、いっさい省きます。

 とにかく「結論」から書き、「要点」だけを伝えます。それを受けて相手がどう考えるかは、あまり考えないほうがいいです。考えれば考えるほど、誤解されないように書こうとしてしまい、メールの文章は長くなっていきます。その労力はかけないようにします。

 では、相手が「読まない可能性がある」というケース。その場合は、どうすればいいのでしょうか。

メールでは「説得しない」

 読まない可能性があるというのは、相手が「偉い立場」にあったり、「断る権利がある」というようなときです。

 その場合は、「状況説明」から書き始めます。

「これはあなたにとって大事なメールですよ」ということをやんわりと伝える役割ですね。僕がなぜあなたにメールを送ったのか、その背景を書くようにします。

 それを踏まえたうえで、その後は上の例と同じです。要点を短く端的に伝えます。

 というように、どんなメールでも、基本的には短くするような努力をしています。

 直接話をするようなときは、ダラダラと説明したり、褒め言葉を使ったりして説得するんですが、「メールでは説得しない」というようにしています。

 長く書けば書くほど、逆に誤解を生んだり、返信がめんどくさくなる可能性が生まれます。要点だけ伝えて、「あとは直接話しましょう」とすればいいんですよね。

 そうやってメールにかける時間をできるだけ省くようにしましょう。時間の無駄がかなり削られると思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。