約3年ぶりの政策金利引き上げ
インフレ抑制重視に転換
米FRB(連邦準備制度理事会)は、3月のFOMC(連邦公開市場委員会)で、政策金利であるフェデラル・ファンド金利の誘導目標レンジを従来の0.0~0.25%から0.25%~0.50%へ引き上げることを賛成多数で決めた。
利上げは2018年12月以来、約3年ぶり。
コロナ禍からの経済の急回復や供給制約でインフレが予想以上に急伸する状況にインフレ抑制重視で緩和政策を転換した。
だがウクライナ情勢の緊迫化や対ロシア制裁でエネルギー価格などのさらなる上昇が懸念される一方で、需要下振れなどによる世界経済の減速などの不透明要因があり、「利上げ加速」には含みを残した。