サーキットで速いマシンを作るために何が最も重要か、という質問に対して、エンジニアリング部門のトップを務めるマウリツィオ・レッジアーニ氏は「一にも二にもコーナリング性能が重要。そのためには車体全体のバランスにこだわらなければならない」と即答した。その意味するところは明白である。噛み砕いていえば出力、加減速、ハンドリング、重量という4項目をバランスよく仕立てることに尽きる。そしてハンドリングと重量はチェントロ・スティーレの関与がなければ改善できない。つまり空力と軽量化である。
チェントロ・スティーレを率いるミッティア・ボルカート氏は、「私たちがコファンゴと名づけたフェンダー一体型のカーボン製フロントカウルは軽量化と空力を両立した最も特徴的なパートでしょう」と胸を張った。