手順1:自分の行動とその結果をこれまでの前提を疑って省察する
手順2:省察結果から必要な新しいことを学習し、体験する
手順3:体験をメタ認知して省察を行い、自ら革新する価値観を考える
手順4:今までの成功体験・価値観を捨て、新しい価値観で行動する
手順5:小さな成功体験を繰り返し、新しい価値観を自分のものにする
とくに入社直後のOff-JTでは、上記のようなアンラーニングから行動変容を促す「ダブルループ学習」を意識したカリキュラムを組むことが必須です。
Off-JTはインプット+反復練習
Off-JTといえば、研修で知識をインプットするのみだと思われがちですが、効果的なOff-JTは、学んだことを振り返って仲間やトレーナーと対話をしたり、ロールプレイングをしたりして、知識を完全に自分のものにできるように反復練習をする場までを含んでいます。
電話の応対や名刺の渡し方などの最低限のビジネスマナーも、このような場で練習することができるでしょう。こうした反復練習を経ることで、実際に現場に出るOJTはより深い学びの場となります。
テレワークが浸透する以前にもOJTがうまくいかないという話はよく耳にしましたが、多くの場合、原因は「Off-JTでインプットした知識をOJTにつなげるための場」がないことにありました。対面で仕事をしていても難しかったのですから、姿の見えないテレワークで聞きかじりの知識をすぐに現場で生かそうとしても、難しいことは明らかでしょう。
「新入社員研修でひととおりの知識を詰め込んだら、あとは各部署でOJTを!」という従来のやり方は、これまでのようなOJTができないテレワーク下ではうまくいきません。Off-JTとOJTをひとつのサイクルとしてまわしながら、学びを深めていくような研修の構成にしていくことが必要です。本書でも詳細を説明しております。ぜひ、参考にしてください。