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原油高、円安など、複数の要因で物価が上がり続けています。食費や日用品代、光熱費が値上がりして、じわじわと家計に影響が出始めている今は、家計を見直す好機。しかし実際に支出を減らし、家計を改善するためには、考え方を切り替えなくてはなりません。(家計再生コンサルタント 横山光昭)

物価上昇の影響で、多くの家庭で支出がじわじわ増えている

 ガソリンを筆頭に、食品や鉄道の運賃など、さまざまな分野で物価が上昇しています。大きな影響がすでに顕著に出ているという家庭はまだ多くありませんが、じわりじわりと影響が出始めているのを感じます。今までよりも黒字額が少なくなった、今までギリギリだったのに、ついに赤字になる月が出たなど、支出額は急増までしなくとも、その影響が出始めているのです。

 変化を感じた家庭では、ムダな支出をより減らそうと見直しをしたり、生活にさほど重要ではない支出を工夫して下げたりと、支出をコントロールしようとし始めている方々もいます。

 しかし、自分の支出状況、家計のバランスなどを客観的に見られず、これまでと変わらず支出を続けている方もいます。その支出の内容は、客観的には代替する方法があったり、生活に重要と思えるものではなかったりするのですが、単にその方が欲しいと思うものを、「これは必要なもの」と言い訳しながら支払い続けているものが多いと感じます。