おわりに

 私は5年前に、当時としては珍しかったテスラ「モデルS」に乗って、たくさんの感動と、そして同時に不便も体験しました。そして昨年、散々迷った揚げ句に中古のハイブリッドカーに買い替えました。いざ買い替えてみると、やはりハイブリッドカーはとても便利だなと感じます。これまで一度も充電で困ったことはありません。電気モードがあるので、駐車場などでも静かです。使ってみた実感として、やはり現状はハイブリッドカーがベストな選択なのかなと思います。

 しかし、私が化石燃料で走る車を買うのはこれが最後になるだろうな、とも感じています。

 次に買う車は、その時になってみなければ分かりませんが、おそらく完全電気自動車(BEV)になるでしょう。特に注目しているのはソニーのクルマで、2022年1月のCESで、ソニーがEV市場への参入を本格的に検討するために新会社を設立するという発表を聞き、大いに心が躍りました。

 ソニーと言えば私たち世代にとっては憧れのブランドで、「学生のころ、ソニー製のウォークマンが欲しかった。そんなソニーがまさかクルマをつくるなんて!」と隔世の感があります。常に新しいことに挑戦し、ワクワクを作ろうとしてくれる、そんな企業を応援したくなるのは私だけではないと思います。

 このような異業種からの参入を通じて、モビリティ市場がさらに盛り上がり、既存プレーヤーを含めた日本勢が躍進する姿を見るのが本当に楽しみです。

 2030年、EV・モビリティ業界はどうなっているのか? 個人的にも(次に何を買うかも含めて)非常に注目しています。

 ご愛読ありがとうございました。

(終)