ゆううつな気分やストレスに強くなる食事、3つのポイント

(1)主食・主菜・副菜がそろった食事を

 不規則な食生活や、偏った食事は脳内の栄養が不足して、とりわけ感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」が不足しがちです。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれていて、セロトニンが十分取れていると気持ちが安定します。メンタルを強くするためには欠かせないものなので、まずは毎日の食事のバランスを整えていきましょう。

 例えば、豚肉や卵、牛乳、玄米などに含まれるビタミンB1は、情緒の安定化に有効と言われています。特に牛乳や卵はセロトニンの材料となるトリプトファンも含まれます。トリプトファンには不眠症やうつの症状改善も期待できます。

 さらに、野菜や果物に多く含まれるビタミンCは「抗ストレスビタミン」とも呼ばれ、ストレスから体を守る役割を担っています。ストレスを取り除く時に消耗する副腎皮質ホルモンの合成をサポートします。

 体の中を総合的にストレスから守るためには、いろいろな食材を取ることが大切になってくるので、できる限り主食・主菜・副菜のそろった、定食スタイルの食事を心がけましょう。

 以下の食材は、特におすすめです。

【ビタミンB1が豊富な食材】
玄米、豚肉、ウナギ、サケ、大豆、大豆製品、ゴマ、ナッツ類
玄米は食物繊維も豊富なので、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果もあります。

【ビタミンCが豊富な食材】
サツマイモ、ジャガイモ、ピーマン、キウイ、ブロッコリー、キャベツ
特にイモ類とピーマンのビタミンCは熱にも強く、壊れにくいのでおすすめです。