親の最晩年の「お金・介護・墓」、連休に親子で話し合いたい大事な話Photo:PIXTA

このゴールデンウィーク中に実家に帰省している人は少なくないだろう。今回はそんな親子に向けて、親の最晩年を意識して話し合っておきたい大事な話の参考材料をお届けしたい。「お金・介護・墓」の3テーマについて考えてみよう。(経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

親の「最晩年」を意識したとき
親子は何を話し合うべきか

 読者と読者の親御さんの年齢はどんな関係になっているのだろうか。いわゆる「8050問題」が対象とするように、読者が50代の子どもで親御さんが80代かもしれないし、10年ずつ若い方にずれて読者が40代で親御さんが70代のケースもあろうと想像する。あるいは、読者が70代、80代でお子さんが中年なのかもしれない。

 本稿では、「親」の最晩年を意識して、親子で話し合っておくべきことについて考える「材料」を提供したい。

 筆者は現在63歳だ。父親が32歳、母親が23歳の時の子どもで長男だ。11歳年下の妹と二人兄妹である。父は5年前に他界したが、母は存命だ。以下に述べるような諸々については、両親が健在な時から話し合っていた。以下は決して「山崎家流」を押しつけようとするものではなく、参考材料として説明するものだ。

 折しもゴールデンウィークの連休中だ。新型コロナウイルス感染防止の行動制限が解除されていることもあって、子どもの側が実家に帰省するなど、話し合いができる親子が少なくないのではないか。読者のご参考になると幸いだ。