【答え】「判官贔屓(ほうがんびいき)」
義経=不遇な人に同情することを表す

 義経の境遇から生まれた四字熟語とは、「判官贔屓(ほうがんびいき)」です。聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「判官」というのが義経のこと。彼の職位の別称が「判官」で、九男だったことから「九郎判官」と呼ばれていたそうです。そして、かわいそうな境遇の義経に同情することから意味が転じて、「不遇な者や弱い者に同情すること」を指すようになったといいます。

 共に打倒平家に向けて戦っていたのに、確執が生じてしまった頼朝と義経。歴史学者の濱田浩一郎さんによると、1185年には、鎌倉にいた頼朝が義経を殺害するために刺客を派遣したといいます。結果的にこのときの「義経暗殺計画」は未遂に終わりますが、二人が激しく対立していたことがこれ以上ないほど分かるエピソードです。

 ちなみに、この刺客派遣の目的については、「義経を暗殺すること自体が目的ではない」という説もあるようです。では、頼朝の真の目的とは何だったのでしょうか。

 その詳細については、こちらの記事『源頼朝が義経追討のために刺客を派遣した「真の目的」とは?』で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。