「日本を抜いて、インスタント麺世界一を目指す」と農心会長が発言

「辛ラーメン」に代表されるインスタント麺やスナック菓子を製造している大手食品会社の農心(ノンシム)は、米国カリフォルニア州に第2工場を設立、4月29日に竣工式を行った。このとき農心のシン・ドンウォン会長は「日本を抜いて米国のインスタント麺市場で1位になること、さらにはグローバル(のインスタント麺市場)でもNo.1を目指したい」と意気込みを語っている。

 同社のインスタント麺は、前述の日本のスーパーだけでなく、米国やアジア各国など世界のさまざまな国で販売されている。農心は辛ラーメン以外にも各種インスタント麺、その他多種多様な製品で、近年はさらに海外市場への攻勢をかけているのだ。

 インスタントラーメン、カップラーメンと言えば日本製が世界を席巻しているのは揺るぎない事実だ。韓国でよくある「日本と韓国のどちらが起源か?」という論争についても、インスタント麺、カップラーメンについては「日本」という答えが当然のように返ってくる。また、韓国でも日本のラーメンは人気が高い。

 しかし、今や日本でも韓国のインスタント麺、カップラーメンが知名度や存在感を増している様子を見ると、韓国企業が製品をこのように海外に売り込み、新しい市場を開拓していく姿勢の積極性には感心させられる。しかし、その裏では、看過できない残念な問題も抱えている。