「お金の話が苦手」な営業マンに、話術よりも必要な「たった1つ」のことPhoto:PIXTA

商品やサービスが思うように売れない理由、それは「ニーズがない」もしくは「ニーズを持ったお客様に出会えない」せいだと考えていませんか。“売れない営業マン”ほど、原因は外にあると思い込んでいます。商品自体の大きな差別化が難しくなってきている昨今、これからの営業に求められる「問題解決思考」とは。(ビジネスコンサルタント・作家、株式会社HIROWA代表取締役、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授 和田裕美)

全ての商品は
問題解決のための生まれた

 商品を買ってもらうために、「どのように紹介するか?」「どんなトークを展開するか?」で悩んでいる営業マンは、根本から考え方が間違っているかも知れません。これらは“売ること”を目的とした悩みだからです。
 
 世の中には、“売るため”に生み出された商品なんてものは厳密には存在しません。全ての商品は、何かしらの“問題”を解決するために生まれています。

 例えば、「ラーメンを食べたいが、お店に行かなければ食べられない」という問題を持つ人に対して、「お店に行かなくてもラーメンが食べられる」ようにインスタントラーメンが生まれ、問題を解決してみせました。このように、営業が行うべきソリューションは必ず「問題を解決する思考」から始まるわけです。

 そして、人々が抱える問題は大きく次の二つに分かれます。