那須で0円別荘を取得した人に、
実際のところを聞いてみた

 これまで0円別荘や格安別荘にも意外にお金がかかるという話をしてきたが、とはいえ「自分の別荘を持つ」「別荘オーナーになる」というセレブな響きに反した低コストで別荘を手に入れられることに変わりはない。「みんなの0円物件®」を通して0円で別荘を取得したYさんに、実際のところどうなのかという話を聞いてみた。

 Yさんが手に入れたのは那須の別荘地にある2DKの平屋住宅だ。土地面積は約75坪で土地権利は所有権、建物の建築年は1975年という物件である。Yさんは那須町に在住している50代の男性で、子どもたちの独立後は自営でコンサルタント業を営むかたわら、妻と旅行やアウトドアを楽しんでいた。夫婦ともに建物のDIYに興味があり、自然に囲まれたDIY遊び用の小さなセカンドハウスを探していたそう。

 アウトドア好きのYさん夫妻にとって、高原にあるこぢんまりした小屋風の上記物件はまさに理想通り。応募して3週間ほどで連絡を受け、前オーナーに物件を案内してもらった上で取得を決めたという。登記費用や名義変更料などを含めて、約17万円の初期費用がかかった。

 また、固定資産税、管理費、水道光熱費で年に10万円ほどのランニングコストがかかっている。DIY用の遊びハウスであるため、0円別荘を取得する際にネックとなりがちなリフォーム費用は材料費以外はかかっていない。