【初期費用:リフォームから害虫駆除まで、修繕にかかるお金】

 物件を取得した後は、別荘として活用できるように整備しなくてはならない。0円物件や格安物件は築年数がたっているものが多いので、修繕やリフォームが必要なことがほとんどだ。「寒冷地で水道管が寒さで凍って破裂していたので、補修費用がかかった」等の例もある。何にどれくらい手を入れる必要があり、いくらくらいお金がかかりそうなのか、契約してしまう前に現状確認をしっかりしておこう。

 田中代表いわく、格安物件の多くは家具などが置きっぱなしの状態で売買されることが多いそうで「一般的には残置物撤去で40万~50万円、どこまでやるかにもよりますがリフォームで200万~300万円は最低でもみておいた方がいい」とのこと。例えば、トイレ1つとっても和式トイレを洋式トイレにリフォームするだけで30万円前後かかるのだ。また、駐車場の整備や害虫・害獣の駆除などが必要な場合もある。

【ランニングコスト:自分が住む家と2軒分!継続的にかかるお金】

 日常的に住むわけではない別荘に、住民税やガス・水道・電気料金などがかかるのは盲点だったという人も多い。自宅と別荘、2軒分のランニングコストを継続的に払わなくてはならないことを考慮して、どれだけのコストが必要なのかを取得前に確認しておくことが肝要だ。

 まず、固定資産税、都市計画税、住民税などの税金関係である。特に住民税は、住民票のある居住地にしか発生しないと思われがちだがそうではない。住民税は所得割と均等割の2種類で課税されており、別荘であっても均等割分については課税される場合があるのだ。均等割は水道料金でいう基本料金のようなものだと考えておこう。