キッチン収納でわかる家事シェア事情(1)
「残り半分を切った片栗粉の袋」

 一つ目は、収納の中で埋もれてしまう小さな食品。収納から出していくと同じモノがいくつも出てきて「なんだこれは…」となるパターンです。片栗粉以外でも、私が今までに片づけの現場で見たモノの例はこちら。

・残り2~3個になったコンソメキューブの箱
・箱から出したスティック状粉末だし
・お土産でもらったミニパックの塩
・食べかけの袋菓子やガム、個包装のクッキー

 収納の中で小さなモノが埋もれやすい環境では、誰も在庫を正確に把握できません。忘れられた食品が賞味期限切れでいくつも発見されることになります。ただ、不思議なことに、自分のミスは「あーあ、やっちゃったな私」とため息が出る程度でも、自分以外の家族に対しては強い憤りを感じやすいようです。「どうして責任を持って最後まで食べないのか…!」「こんなにあるのにまた買ってくるなんて…!」と。ケンカのもとですね。

 こういった小さなモノは、ジッパー付き保存袋を使ってまとめましょう。選ぶなら絶対にLサイズ。ひとカタマリにして他と大きさをそろえると埋もれなくなります。「粉物のカタマリ」「お菓子のカタマリ」にして、大きさを出すことが目的なので、「Sサイズのジッパー袋に一つずつ入れる」のでは意味がありません。ご注意ください。