キッチン収納でわかる家事シェア事情(2)
「あちこちから出てくるカップ麺」

 二つ目は、大きすぎて収納を圧迫しがちなモノ。量が少し増えるだけで所定の場所に収まらなくなり、しかたなく収納の空いているところにとりあえず詰め込まれると、そのまま忘れられてしまうパターンです。典型的なのはカップ麺ですが、他にもこういったモノが当てはまります。

・麦茶茶葉のお得用パック
・保存容器

 先日の片づけ現場でも、安いときにまとめ買いした麦茶の大袋が思わぬ場所から四つも出てきて、把握していた在庫分と合わせるとかなりの量に。「この夏はもう買わなくてよさそうですね」と依頼者さんと笑いました。保存容器は軽くて扱いやすいので、収納のあちこちの隙間に詰め込まれているのをよく見ます。

 このように、大きさがあり、かつ日常的によく使うのがわかっているモノは、置き場所を一回り広げて、必要なキャパシティーを確保しましょう。買い込んだ最大量が1カ所にまとまるようになれば、あちこちの隙間に詰め込むこともなくなります。まとめ買いする時もそのキャパは超えないようになります。保存容器は、置き場所を足元に近い引き出しや棚に変えると、全体が見渡しやすくなるのでオススメです。

 気がかりなのはカップ麺。これまでの片づけ現場では「カップ麺を食べるのは夫だけ」というケースが多く、カップ麺は必要以上に厄介者扱いされていて気の毒でした。そういうモノこそ、場所をしっかり確保してあげるべきです。扱う人が限定されているモノなら、本人に管理を委ねることで、こちら側の管理コストは下がるのですから。