意識が高い人ほど陥りがちな
仕組みづくりの「やり過ぎ」
片づけに関心の高い人や、収納用品に詳しい人が、必ずしも片づけ上手とは限りません。「こんまりメソッド」の近藤麻理恵さんですら、子ども時代は「片づけの試行錯誤は大好きだったが、何度やっても、すぐに元に戻ってしまうのが悩み」だったのだとか。
整理収納の現場でも、同じような悩みをよく聞きます。あれこれ工夫していることが、逆に収納を「めんどくさく」してしまい、結果として片づかなくなってしまうのです。
こうした問題を、こんまりさんは、「ときめくモノだけを残す」という“モノとの付き合い方”で解消されましたが、片づけには別のアプローチもあります。私は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本で、“片づけの仕組み”から問題を解決する方法を提案しています。
例えばキッチンは、限られた空間に多種多様なアイテムを収納するため、試行錯誤が裏目に出やすい場所です。今回は、片づけの「迷走フラグ」がどこで立つのか、迷走した仕組みに気づいたらどうすればよいのかを解説します。