アパグループが名物創業者・元谷外志雄氏から代替わりし、長男・元谷一志氏がグループ社長兼CEOに、次男・元谷拓氏がグループ専務に就任した。新経営体制では何が変わるのか。アパホテル代表取締役専務も務める拓氏に話を聞いた。【インタビュー後編】(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)
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コロナ禍からの大復活を掲げる
超強気な新中期経営計画

――新5カ年計画では、27年11月期の達成目標としてグループ連結売上高2000億円・経常利益450億円を掲げています。コロナ禍で900億円にまで縮小した売り上げを倍増させる、とても強気な計画です。経常利益もコロナ禍前を超えるレベルです。どんな勝ち筋があるのですか。

「なぜアパばかりが収益を上げて、他社は赤字なのか」とよく聞かれるのですが、私たちは所有しながらリスクをとって経営しています。かつ、ホテル運営ノウハウは常にイーブンベターで進化させ、さらにブランドも磨いている。

アパホテル専務に聞く、値上げは?西を攻める?売り上げ倍増計画の勝ち筋は?もとや・たく/1975年石川県小松市生まれ、中央大学経済学部卒。北陸銀行に3年間勤務後、アパグループに取締役として入社。常務取締役、アパホテル代表取締役専務に就任。

 コロナ禍で同業他社は衰退したり、廃業したりした。今後も出張需要が変わったり、観光・インバウンド需要もまだ弱かったりするでしょう。しかし、あと何十年もこのままではない。

 訪日を含めた観光産業は、衰退どころか発展していくと判断しています。ホテルは20年、30年の長期スパンで考えるビジネスで、当社も長期的な視点で経営しています。今はこういう時だからこそ、しっかり受け皿を作っておくことで、需要が戻ってきたときに備えるのです。

――同業他社はそこまで持ちこたえられないので計画を見直したり、あるいは倒産したりもしているわけですが。なぜアパは持ちこたえ、かつ新しいホテルを造り続けられるのですか。