仕事がつらすぎて定年まで働くなんて無理……そうだ、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。
年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! いつ会社を辞めてもお金に困らない状態になり、かえって仕事は順調に。ますます資産も増えたが、すっかり会社を辞める気がなくなってしまった。そんな投資も仕事も絶好調の弐億氏が、忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を本書で徹底公開する。

※本稿は、『割安成長株で2億円 実践テクニック100』より一部を抜粋・編集したものです。

【現役サラリーマンが株式投資で2.5億円】40代で2億貯めた男の超シンプルな“財務情報”の読み方イラスト:福田玲子

わかりやすいポイントだけ参考にすればいい

私は株式投資で銘柄チェックする際、証券口座の「会社四季報」、企業ホームページのIR情報(決算短信・決算説明資料)など、わかりやすい資料だけを参考にしています。

決算短信も全ページを読み込むわけではなく、1ページ目に記載されている「売上高」や「純利益」といった業績、2~3ページ目に記載されている定性的なコメントに目を通している程度です。

決算短信には、「貸借対照表」(B/S)「損益計算書」(P/L)「キャッシュフロー計算書」も掲載されています。これは法律で上場企業に作成が義務づけられている財務諸表のなかでも、とくに重要なもので、まとめて「財務三表」と呼びます。

「財務三表」なんて詳しくなくていい

貸借対照表は資産・負債・純資産の状況、損益計算書は1会計期間での収益と費用、キャッシュフロー計算書はお金(キャッシュ)の流れを示したものです。

私はこれらの「財務三表」を詳しく分析しているわけではありません。それでも割安成長株への投資を20年近く成功させ、株式資産2億円を達成しています。

私が銘柄選定の判断に用いる「PER」「増収増益の傾向」「配当利回り」「成長戦略」などは、証券口座の「会社四季報」、決算短信の1~2ページ目、決算説明資料などで十分にわかります。

数字に弱くても大丈夫

割安成長株では低PERの銘柄を狙いますが、なかには本業以外で特別利益を計上したり、法人税の減免などで純利益がかさ上げされたりして、見かけ上は低PERになっている銘柄もあります。こうした銘柄も、「会社四季報」や決算短信などをチェックすれば容易に除外できます。

少なくとも「数字に弱い」とか「財務三表がわからない」といった理由で、株式投資に躊躇する必要はありません。まずは私のやり方を参考に経験から学んで、投資家として成長しつつ、余裕があれば「財務三表」を学ぶので十分でしょう。

『割安成長株で2億円 実践テクニック100』では、弐億貯男氏の投資テクニックを他にもたくさん紹介しています。