仕事がつらすぎて定年まで働くなんて無理……そうだ、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。
年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! いつ会社を辞めてもお金に困らない状態になり、かえって仕事は順調に。ますます資産も増えたが、すっかり会社を辞める気がなくなってしまった。そんな投資も仕事も絶好調の弐億氏が、忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を本書で徹底公開する。

※本稿は、『割安成長株で2億円 実践テクニック100』より一部を抜粋・編集したものです。

【現役サラリーマンが株式投資で2.5億円】<br />2億円以上資産を築いた会社員が<br />自分に課した“ある戒め”とは?イラスト:福田玲子

仕事とプライベートをきっちり分ける

コロナ禍によって在宅勤務が増え、自宅で過ごす時間が増えると、サラリーマン投資家でも、その気になれば1日何十回でもパソコンやスマホで株価をチェックできます。しかし、私自身は仕事とプライベートをきっちりと分けて、仕事中は株価をチェックしないようにしています。

気にしすぎると仕事が疎かになりますし、せいぜいランチタイムにスマホで保有株をチェックするくらいで十分です。

デイトレードやスイングトレードなどの短期投資であれば、企業の業績や成長性をさほど気にせず、株価の値動きに着目して、人気があって値動きが活発な銘柄を購入。少しでも株価が上がれば売って利益を得るため、ひっきりなしに株価をチェックしなければなりません。

日中は値動きに一喜一憂する必要はほぼない

一方、私が実践している割安成長株の中長期投資は、投資した銘柄の業績の伸びに応じた株価上昇による値上がり益を狙いますから、同じ銘柄を数ヵ月から数年保有します。短期投資と違い、中長期投資では、投資の前提となった業績や成長性の変化を踏まえた売買であり、短期的な株価の値動きで売買することは基本的にはありません。

それにもかかわらず、値動きが気になって1日何十回も株価チェックする人もいます。私自身、最初の頃はそうだったのです。

中長期投資では、株価に影響を与えるような企業の業績開示は、市場取引終了後に行われるケースが大半ですから、そもそも日中に株価が大幅に変動することはあまりないと考えてもいいでしょう。

こまめな株価チェックのデメリット

買うか・買わないかを迷っている銘柄では、株価の変化に気をとられた挙げ句、「株価が下がっている。いまが買いのチャンスかもしれない」と慌てて買った結果、高づかみになったこともあります。

半年、1年というタームで株価チャートを俯瞰してみると、株価はつねに上下動しているもの。下落した瞬間をたまたま目撃して、「チャンスだ!」と前のめりになることはありません。

『割安成長株で2億円 実践テクニック100』では、弐億貯男氏の投資テクニックを他にもたくさん紹介しています。