7月3~4週の新規感染者数最多
オミクロン株感染の主舞台はアジア
WHO(世界保健機関)によると、7月18日~24日の週、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数の多い国・地域は、日本(約97万人)がトップになり、米国(約86万人)、ドイツ(約57万人)、イタリア(約53万人)、フランス(約51万人)の順となった。
7月25日~31日の週も、日本の新規感染者は約141万人(NHKまとめ)と、前週から35万人増えているのに対し、米国や他の欧州諸国では横ばいないし減少傾向で、日本は2週連続で世界最多となったとみられる。
累計の感染者数もアジアでは韓国、日本、ベトナムの3カ国が上位13位内に入った。コロナパンデミックの当初は、アジアの感染者や死者数は欧米などに比べて少なく、遺伝子的特性などの「ファクターX」が指摘されたが、感染力の強いオミクロン株が主になった第6波、第7波では、特別の要因は確認されていない状況だ。
感染の主舞台がアジアに移った感があるなかで懸念されるのは、「ゼロ・コロナ政策」を展開する中国での感染爆発だ。