軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#8Photo:Anadolu Agency/gettyimages

有事の際に、命懸けで日本を守ってくれる自衛官はどの程度の給料をもらっているのか。特集『軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦』(全25回)の#8では、戦闘機のパイロットや離島奪還作戦を行う精鋭部隊の隊員ら11人の気になる年収や出世のルートを大公開する。最も高額な報酬を得ていたのは、意外な職種の自衛官だった。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

海自・空自のパイロットは30代で年収1100万円
自衛官11人の「給料生データ」を大公開!

 23万人を擁する自衛隊組織は、上下関係がはっきりした究極の階級社会を形成している。指揮命令系統が徹底されていなければ、有事の際に混乱して死活問題になるからだ。

 このように上意下達の組織なので、自衛官の働き方の自由度は低い。その上、時に命懸けで業務を遂行しなければならない。だとすれば、一般的な公務員やビジネスマンより、好待遇であってもおかしくはない。

 実際のところ、自衛官の待遇や懐事情はどうなっているのか。

 次ページでは、“リアル”な現役自衛官11人の年収を、その内訳も含めて大公開する。