ロシアが仕掛けたハイブリッド戦争に
ウクライナが善戦できた理由
7月に発生したKDDIの大規模通信障害は、音声通話ができなくなっただけではなく、金融、交通、物流のインフラを直撃。コネクテッドカーの通信サービスや銀行ATMが相次ぎ停止し、社会インフラの脆弱性を露呈する大問題へと発展した。
ロシア・ウクライナ戦争でも、社会インフラを巡り熾烈なサイバー戦が繰り広げられている。通信網と電力網はまさしく国家の基盤であり、社会インフラの強弱が戦況を左右するからだ。
台湾有事の懸念が高まる日本。果たして、敵国によるサイバー攻撃から通信インフラを守る備えはあるのだろうか。
次ページでは、この有事シナリオを徹底検証した。残念なことに検証の結果、日本の通信防衛対策に「致命的な弱点」が明らかになった。