軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#10Photo:filo/gettyimages

ダイヤモンド編集部は、自衛官を対象にアンケートを実施し、108人から回答を得た。迫り来る台湾有事に備えるため、限られた財源から捻出する防衛予算を何に使えばいいのか――。特集『軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦』(全25回)の#10では、防衛の最前線にいる自衛官が提言する、台湾有事に備える「防衛費の使い道ランキング」をお届けする。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

自衛隊は実戦では戦えない!
予算を優先投下すべき「台湾有事対策」とは

 ダイヤモンド編集部は、台湾有事の発生リスクが高まっていることなどを踏まえ、自衛官らに日本の安全保障について意見を聞くアンケートを実施した。

 回答者数は、前回2017年に実施した自衛官アンケートの53人から倍増し、防衛関係者の危機感が強くなっていることをうかがわせた。

 アンケートの回答に基づき、台湾有事に備える「防衛費の使い道ランキング」を作成したところ、早急に補強すべき自衛隊の思わぬ“弱点”が明らかになった。

 次ページでは、国民はもとより、政治家、防衛省、財務省ら関係者も必見の「防衛費の使い道ランキング」を見ていこう。