メルカリ山田CEOが断言「日本人男性だけで頑張るのはナンセンス」、世界標準の視座とはPhoto by Masato Kato

コロナ禍で働き方の変化を余儀なくされた企業は少なくない。しかし「実際に会って話すのが一番」というこれまでの文化が大きく変わったことで、新たな働き方の可能性を感じた人も少なくないはずだ。変わり続けるビジネスシーンの中で、柔軟な視座が求められている。メルカリ CEO・山田進太郎氏とジャーナリスト・相模女子大学大学院特任教授 白河桃子氏の対談の様子をお伝えする。(メルカリ CEO 山田進太郎、相模女子大学大学院特任教授 白河桃子、執筆/小川たまか、構成/宝金奏恵)

>>第2回『メルカリ山田CEOが語る、資金を投じて「最もインパクトを出せる」と見定めたこと』から続く

海外の会社と戦うつもりなら多様性を重視

 私財を投じて、理系を目指す女子学生への奨学金制度をスタートしたメルカリCEOの山田進太郎氏に、ダイバーシティ経営を専門とするジャーナリストの白河桃子氏が思いを聞く対談の3回目。

 コロナ禍でリモートワークが増えたことや、社会的性差に関するアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)への指摘など、ここ数年で働き方や価値観が大きく変わろうとしている。

 こういった中で、企業がグローバルに戦い抜くために必須なのが多様性であると山田氏は話す。

※対談は7月7日に行った。