夏風邪を予防するには

 新型コロナウイルスと同じく、夏風邪の原因もウイルスです。ウイルス感染の多くは、せきやくしゃみによって飛んだしぶきに含まれたウイルスを吸い込むことなどによる飛沫感染です。マスクの着用、手洗いうがいをこまめに行うことを徹底することで予防へとつながります。マスクはウイルスを通さないものを選び、サイズの合ったものを使用しましょう。

 特に夏は暑さで寝苦しく、睡眠不足になったり、食欲が落ちて栄養不足になったりすると免疫機能が低下しやすくなります。また、冷房が効いた室内と暑い室外で気温差や湿度差が大きいと、自律神経が乱れて体温調節ができなくなります。

 風邪のウイルスが体内に入ると、鼻水やせき、のどの痛み、発熱などの症状が出ます。これらの症状は、体内の免疫システムが正常に作動している証拠でもあります。回復が早ければいいのですが、免疫機能が低下していると、逆に症状をこじらせたり長引いたりしてしまいます。

免疫機能を低下させない食事

 新型コロナウイルスも夏風邪も、ウイルス感染で起こる病気。健康的な食習慣を普段から心掛けることは、ウイルスに負けない体づくりにもつながります。免疫機能を低下させないためにはどんなものを食べたらよいのでしょうか?

【タンパク質】
多く含まれる食品:肉、魚介類、卵、大豆製品など

 体づくりのベースとなる栄養素です。不足すると体力が落ちやすくなります。食欲がないときは、食べやすいそうめんやそばにトッピングして食べる、卵雑炊や納豆汁など、のど越しのよい料理にして食べるのもおすすめです。