コロナ禍でまさかのインフル感染!?疑わしき症状が出たらどうすべきか
コロナ禍のインフル対策で気を付けるべきこととは? Photo:PIXTA

インフルエンザの流行は、例年11月下旬から12月上旬にかけて始まり、1〜2月にピークを迎え、3月末に終わる。今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の時期と重なることから、「インフルエンザとコロナの同時感染の可能性があるのでは」との不安の声が早くから上がっていた。しかし、実のところ国内におけるインフルエンザ感染の報告例は極端に少なくなっている。今シーズンのインフルエンザの流行について知っておくべきことを、虎の門病院臨床感染症科の荒岡秀樹医師に聞いた。(聞き手 羽根田真智)

インフル発生数が大幅減少
コロナ対策が有効に働いた

――ちょうどインフルエンザのピークを迎える時期です。

 例年であれば、まさにそうです。しかし今シーズンにおいては、インフルエンザの流行は現時点で抑えられています。厚生労働省などによると、2021年1月10日までの1週間に、全国約5000カ所の医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は73人。インフルエンザの「全国的な流行期入り」とされるのは、1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えた場合になりますが、21年1月15日時点で0.01人です。毎年、この時期に報告されるインフルエンザの患者数は数万人以上ですから、例年より大幅に少ない状態です。

――日本より先にインフルエンザのシーズンを迎えた南半球でも、インフルエンザの患者数が非常に少なかったと聞きます。

 北半球に属する日本と季節が反対になる南半球では、日本の夏に当たる時期にインフルエンザのシーズンを迎えました。国立感染症研究所によると、南半球では例年のようにインフルエンザ流行の立ち上がりはみられたものの、その後の流行はありませんでした。