中国は習近平国家主席が11月に東南アジアを訪問し、ジョー・バイデン米大統領との直接会談を行う方向で準備している。計画を知る中国政府関係者が明らかにした。習氏にとって約3年ぶりの外遊で、バイデン氏が大統領に就任してから初の直接会談となる。中国政府が外遊に向け準備を進めていることは、69歳の習氏が今秋開催される5年に1度の共産党大会で異例となる3期目の政権発足に自信を寄せていることの表れだ。関係者によると、習氏は党大会終了後、11月15~16日にインドネシア・バリ島で開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席する可能性が高い。その後、習氏はタイの首都バンコクに移動し、2日後に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する見通し。外遊計画の一環として、いずれかの会議出席時に時間を設け、習氏とバイデン氏が直接会談を行う方向で調整中だ。だが、計画はまだ初期段階で、変更される可能性もあると関係者は指摘した。