ロシアの国営エネルギー大手ガスプロムは、天然ガスをドイツに送る主要ガスパイプライン「ノルドストリーム」を今月末から3日間、保守点検のために停止すると発表した。ロシアはすでに同パイプラインの供給量を、タービンの技術的問題を理由に、最大流量の20%にまで減らしていた。ドイツをはじめとする欧州の政府関係者はロシア側の停止理由を一蹴し、欧州諸国がウクライナを支援したことに対する報復としての経済攻撃だとしている。ガスプロムは19日、保守作業は8月31日~9月2日に行われ、不具合が発見されなければ現在の流量を復旧させると発表した。これを受けて過去最高値にあった欧州のガス価格はさらに上昇し、欧州北西部の指標となるオランダの取引拠点でのガス先物価格は5%以上跳ね上がった。
ロシア、欧州へのガス供給を3日間停止へ
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