健康リスクが高くなる
座りっぱなしのビジネスパーソン

 ビジネスパーソンは、座りっぱなしによる健康リスクが高くなりがちだ。デスクワーク中心の仕事の場合、1日8時間近くを座って過ごしている可能性がある。特にコロナ禍でテレワークになった人は通勤をする必要がなくなり、歩く時間が大幅に減ったはず。営業職の外回りで歩く機会が多かった人も、オンラインミーティングが浸透するにつれて座りっぱなしの時間が増えているのではないだろうか。

 また、ビジネスパーソンは自己研鑽に余念がない人も多い。ビジネス書や専門書を集中して読んでいると、椅子やソファに座る時間も長くなる。語学力アップやMBA取得を目指す場合もまた、机やパソコンに向かう時間が増えやすい。スキルアップを目指すビジネスパーソンほど、座りっぱなしの時間が長くなるのだ。

 仕事で高いパフォーマンスを発揮し、長く活躍し続けるために健康管理は欠かせない。座りっぱなしの時間が長いビジネスパーソンには、ぜひ運動習慣を取り入れてほしいものである。

やる気が出る
利他的な運動習慣とは

 運動を習慣化するには、ある程度の時間を確保しなくてはいけない。限られた貴重な時間を運動に割くことが難しい人もいるだろう。忙しいビジネスパーソンが運動を続けるには、利己的な気持ちで運動に取り組むのではなく、利他的な気持ちへとマインドセットしてみることをお勧めしたい。

 利他主義とは利己主義の対となる考え方で、他者の利益や幸福を優先する考え方である。利他主義はビジネスの分野でも注目されており、実際に社会や消費者のためになる経営活動によって成功を収めている企業も多い。近年、社会課題の解決を目指すソーシャル・ビジネスの成長が著しいのも、利他主義が持つ力と関係があるかもしれない。