会計士・税理士・社労士 経済3士業の豹変#2Photo:PIXTA

上場会社監査事務所登録情報を基に、監査法人の“本業”たる「監査証明業務」の売上高を集計。増収率を算出し、ランキングを作成した。特集『会計士・税理士・社労士 経済3士業の豹変』(全19回)の#2では、市場の番人として上場企業と資本市場へ献身し、売上高を伸ばした監査法人を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

「監査の番人」コミットメント
監査証明業務売上高ランキング!

 公認会計士の最大の使命は、企業などの財務情報の信頼性を保証し、投資家や債権者など資本市場の参加者を保護することだ。それ故に、会計士には「資本市場の番人」という名誉な呼び名が付けられている。普段目立つことはないが、まさしく日本経済を支える“縁の下の力持ち”である。

 そんな中でも上場企業の監査を担当する監査法人は、番人の中の番人といえ、社会的責任が極めて大きい。

 ところが今、監査法人業界では、その社会的責任と経営リスクのバランスが崩れ、監査法人としてのもうけを追い求める風潮が強まっている(本特集#1『【特報】紳士服コナカの監査法人が年内解散へ、会計士を襲う「異変」の正体』参照)。

 そこでダイヤモンド編集部は、日本公認会計士協会が管理する「上場会社監査事務所登録情報」に開示されている監査法人・監査事務所の経営数値を集計。「監査証明業務」の売上高増収率を算出し、ランキングを作成した。

 監査証明業務は、監査法人・監査事務所にとっての“本業”だ。増収率はその本業にどれだけ献身し、忠実に取り組んでいるか、いわば「監査の番人」へのコミットメントが表れているともいえるだろう。

 次ページでは、ランキングとその作成方法を掲載している。果たして上位にくる監査法人・監査事務所の顔触れはいかに。