スパイダーモデルのチェロの開発はクーペと同時並行で行われた。MC20はカーボンモノコックボディを持つミッドシップモデルであり、さらにブランドの過去と未来をつなぐスーパースポーツという重要な位置づけを持つ。将来の電動化を見越して設計されている次世代モデルだ。現在のところ新開発のV6ユニットのみだが、近い将来、同じシャシーにモーターを積んだBEVはもちろん、ハイブリッドパワートレーンの搭載も予定されている。軽量で高剛性、性能調整のしやすいカーボン素材の特色を活かしたエンジニアリングは当然ながらスパイダー化の設計にも大いに貢献したはずだ。

マセラティ新型MC20チェロ、正真正銘メイド・イン・モデナのスーパーモデル【試乗記】V6エンジンはF1用と同様の副燃焼室を用いた高性能仕様 駆動方式はMR
マセラティ新型MC20チェロ、正真正銘メイド・イン・モデナのスーパーモデル【試乗記】室内は本革とアルカンターラを贅沢に使った上質な作り ステアリングは下側がフラットな形状 エンジン始動ボタンはステアリング/走行モード切り替えはコンソールに配置している
マセラティ新型MC20チェロ、正真正銘メイド・イン・モデナのスーパーモデル【試乗記】シートはラグジュアリーなバケット形状 乗り心地は全域快適なGT感覚