たとえば、先ほどの会議でいえば、月例の会議報告だけのタイミングの場合、PDCAを回すのは、月1回、ということは年に12回になります。

 これが毎週のミーティングで進捗確認するようになれば、年間だと52回PDCAを回すことになります。当然、毎日なら365回ですよね。

 12回と52回と365回、回すならどちらがいいと思いますか?

 回すのは少ないほうがいいでしょうか? それとも、多いほうがいいでしょうか?

 当然、その答えは「多いほうがいい」。

ズレが大きいと
軌道修正の労力も大きい

 年に12回しかPDCAを回さないということは、実行したものを振り返って軌道修正できるタイミングも12回しかない、ということです。

 グラフでそのことを見てみましょう。その1回が間違った方向に進んでいた場合、そのズレは1÷12=8.3%もズレてしまいます。

 同様に週1回、年に52回なら、1回のズレは1÷52=1.9%のズレ。同様に毎日、年365回なら、1回のズレは1÷365=0.3%のズレとなります。

 軌道修正できるタイミングが少なければ少ないほど、その比率が大きいということは、ズレたときに、もとに戻す労力がそれだけ大きくなるということです。