月1回の振り返りと、毎週1回の振り返りの差を計算すると、

(月1回)÷(週1回)
8.3%÷1.9%=約4倍

 月1回しか振り返らないなら、週1回の振り返りより、そのズレを修正する労力は約4倍も必要になります。

(週1回)÷(毎日)
1.9%÷0.3%=約7倍

 週1回の振り返りは、毎日振り返るより、そのズレを修正する労力は約7倍も必要になります。12回と52回と365回では、サイクルを回す回数が多いほど目標に近づくための軌道修正の労力が少なくて済むのです。

 チームとしての会議を毎日回すというのは非現実的ですし、会議を多くしましょうと言っているのではありません。

 チームのPDCAを回すタイミングだけで安心するのではなく、日々の活動という一番鮮度が高いタイミングで、あなた個人がPDCAを回して、日々成長していくことができれば、あなたが抜きん出た存在になっていく可能性は高くなるのです。

「今日やったこと」は
今日振り返る

 軌道修正するタイミングが多ければ多いほど、つまりPDCAを高速で回せば回すほど、目標達成に近づきやすくなるということを先ほどお伝えしました。

 もちろん、業種や職種によってビジネスでやっているスピード感は違いますよね。

 小売業や飲食業では毎日の売り上げが勝負で、それこそ時間単位でPDCAを回すようなスピード感です。建設業などでは、数年単位のプロジェクトを実現するために、それこそ数年かけて回していくこともあるでしょう。