仕事を続けながら、同時に投資をして余裕を増やしていくというのが、この本のテーマだと思います。グラビアのお仕事には年齢的な限界がありますし、タレントとして呼ばれるのもいつまで続くか分かりません。

 スポーツ選手の旬が短いのと同じように、タレントの旬もやはり短いのです。そう考えたときに、私は「40歳までに2億円」という目標を掲げていました。2億円をもとにそれを株に回して投資家生活というわけではありません。

 年齢にあった仕事を始めたり、興味のあることで起業したりできると考えたんです。結果的に株式投資のおかげで新たに始められた補正下着のプロデュースや、株の経験から資産運用に関するお仕事をいただけるようになりました。このお仕事は続けられる限りは続けたいと思っています。

必ず定年はやってくる
あなたが思う目的で投資を

 投資の目的を決めておくと、それを目指して続けられると思います。あなたはどのような目的を決めますか? 55歳を過ぎたあたりから、囁かれる早期退職という言葉。60歳定年後の再雇用契約。

 冒頭にも書きましたが、将来的に定年年齢は70歳になるかもしれません。公務員の定年も年々見直されて少しずつ延びています。今は民間企業となった日本郵政グループは65歳定年になりました。逆に公務員でも自衛官は早い人で54歳、幹部で57歳、将補クラスで60歳定年です。

 年齢に少し差があるにせよ、必ず定年はやってきます。働いている会社や、職種によって目的も変わると思います。

 早期退職まで、または定年まで仕事をしながら、様々なほったらかし投資を続けていく。退職や定年を迎えたときに投資したお金がどのくらい働いてくれていたか。先の人生や生活を見据えて、投資の目的を決めることが大切だと思います。とは言っても、人生はその状況で様々に変わると思います。その時の状況に応じて変更してもいいんですから、あまり深く考えすぎもいけません。

 将来や老後への漠然とした不安にモヤモヤしている人も多いようです。数年前の政府発表が一層その不安をかき立てた「老後2000万円」も拍車をかけましたよね。