ロシアがウクライナを侵攻する中、ロシアで最も成功しているIT(情報技術)企業は9カ月にわたり、無理に中立を維持しようとしてきたが、現在は両方に味方することを望んでいる。米ナスダック市場に上場しているロシアのインターネット大手ヤンデックスは25日、事業再編を検討していることを明らかにした。同社は、米国および欧州に受け入れられる会社とロシア政府に受け入れられる会社の2つに分割することを計画している。この動きは財務的な論理には反しているが、ヤンデックスは現在の世界展開する形態ではもう政治的に立ち行かなくなっている。この分割は、中核のロシア事業と他の新興市場での関連事業を売却することで実現する可能性がある。ヤンデックスは「ロシアのグーグル」と呼ばれることも多いが、配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズや音楽配信サービス大手スポティファイ、ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムのような要素も兼ね備えている。
ロシアのネット大手に鉄のカーテン
ヤンデックスが事業再編を検討
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