2.「安いから」という理由で買い物をする

 バーゲンになると目の色を変えて買い物をするカップルも多いもの。不必要な物まで購入して、使わず処分することになったり、保管するためにトランクルームを借りるなんてご夫婦も。これはまさに、「安物買いの銭失い」です。

 10万円のものが1万円になっていても、9万円トクをするわけではなく、1万円の支出だと考えましょう。また、追加コスト(保管コストやクリーニング代など)も考えるくせをつけましょう。

 お金が貯まる夫婦は必要な物を必要なタイミングで購入し、値段だけには振り回されません。安くても自分にとって不必要な物は買わないのです。1回での買い物の差が1万円だとしても、月に4回なら1年間で48万円、20年間で1000万円近くの差になります。

 とはいえ、人間おトクには弱いものです。夫婦でお互いにけん制し合って、大きな買い物は相手を説得させなければ買わないなど対策をとりましょう。

3.隣人と競い合って身の丈を超えた生活をしてしまう

 「隣の人が持っているから」「ママ友が持っているから」と持ち物を競いあっている夫婦はお金が出ていく一方です。特に少し背伸びしてお金持ちが多い環境に身を置いてしまうと大変です。外車、プラチナカード、ペット用品、インテリアなどの持ち物ばかりか、ファッション、ライフスタイル、食生活なども隣人に合わせて身の丈をオーバーすると家計破たんしかねません。

 年収700〜800万円などちょっと収入が高い層ほど要注意です。お金持ち向けの商品にも手が届いてしまうからです。一つ一つは購入できるかもしれませんが、一つでは済まされないのが現実です。一見優雅でも家計は火の車というカップルも少なくはありません。

 安田財閥の創始者である安田善次郎さんも「住居のためには身代の10分の1以上のカネは決して使わない」という言葉を残していますが、夫婦の収入に合わせて少しずつライフスタイルをグレードアップしていくほうが楽しみを将来にとっておくことができます。隣人と競ったり、クレジットカードで身の丈を超えた買い物をするのは控えましょう。