2024年卒の就活はどう変わる?KDDIでは最短2年で管理職が誕生写真はイメージです Photo: PIXTA

*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」の「親子で知っておくべき就活最前線」を転載したものです。

就活では、第一に採用スケジュールの大きな流れを把握することが重要だ。子世代の就活は親世代と大きく異なる。現在でも慣習的な就活ルールが残っているが、実際にはどんどん多様化、柔軟化している。2024年卒の就活スケジュールと、この先起きそうな採用形態の変化を分かりやすく解説しよう。(取材・文/古井一匡)

形骸化しつつある就活「公式ルート」
「早期化ルート」は3年生時から選考

 学生の就活スケジュールは、一般的に下の図のように整理できる。これは2024年卒を対象としたものだ。

「公式ルート」は経団連や政府が示してきたもので、今も大手企業は公式にはこの流れに沿って採用活動を行っている。大学3年生の3月から会社説明会やエントリーシート(ES)の提出がスタートする。4年生の4~5月にかけて書類選考や筆記試験/Webテスト、面接が行われ、6月から内々定が出始める。内定式は10月だ。

 ただ、公式ルートは形骸化しつつある。3年生時から実質的な選考が始まり、内々定が順次出される「早期化ルート」が広がっている。外資系やベンチャー企業では、インターンを経てすぐに内定が出る「インターン直結ルート」がある。事例はまだ少ないが、グローバルに事業展開する大手企業では、海外留学組などに配慮した「通年採用ルート」も行われている。