就活生の親子に聞いた!今どき「就活」実態調査、世代間で目線はどう違う?写真はイメージです Photo: PIXTA

*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」の「成功する就活への実践知識」を転載したものです。

長期化するコロナ禍や国際情勢に伴う経済環境の変化は、今年度の就職活動の動向にも少なからず影響を及ぼしている。その実態を就活生とその親世代にアンケートで聞いた。就職活動への考え方は世代間でどこが異なるのか、上・下2回に分けて解説する。(上)では、子どもの就職先が気になる親心や親と子の希望業種のギャップなどに焦点を当てる。

親の8割が、
子どもの「就職先が気になる」

 回答の理由には、下記が挙がった。

●「気になる」と答えた人の理由

【親】
・初の社会人生活は社会の見方や考え方を深めるのに重要だから
・ホワイト企業に就職してもらいたい
・独り立ちできるかどうかが関わってくるので
・やりがいのある仕事に就いてほしい
・業界の動向など理解した上で決めたのか心配にはなる
・将来が不安なのでどういう職種がいいものか悩む
・一人で食べていけるのか、結婚して妻子を養っていけるのか
・勤務地、残業時間、福利厚生など
・社会が変化する中、どういうキャリアをたどるのか気になる
・知名度のある企業もしくは公務員を希望
・ミスマッチで3年未満でやめてしまうのではと不安
・本気で考えている気配がしないから

【子】
・人生の先輩としての意見を知りたいから
・社会人の大人から見て良い企業と思えるかの判断基準になるから
・後押ししてくれる存在だから
・志望企業に対する社会人としての意見が欲しい
・親に自信をもって言える会社にしたい
・親から就活について尋ねられることが多いため
・自分に何ができるのか分からないから

●「気にならない」と答えた人の理由

【親】
・親にはとやかく言う資格がないと思っているから
・自分で選んだ道ならば進めばいい。アドバイスなど求めてきたときは手を差しのべる
・やりたいことをしてほしいから
・自分が親に職業を強制されて人生が変わったから、子には自分の希望する職業に就いてほしい
・普段真面目に勉強しているので、それなりの仕事に恵まれると信じているから
・今は一つの企業に定年まで勤める流れではなく転職も必要だと思うから
・時代の変化が早いので、世の中の絶対が分からない
・生き方は本人が決めればいい。大企業なら安泰の時代ではない
・その子の人生だから選択は尊重する

【子】
・結局働くのは自分であるから
・今後は自分の足で自分の人生を切り開いていきたいから
・親は親、子は子だと思うし自立できればよいから
・親は自分に一任してくれているから
・親の考えと違うところは必ずあると思うから
・親の就労環境や固定観念はほとんど古いもので参考にならないため
・自分のやりたいことを優先すべきであると考えるから

アンケート概要
ダイヤモンド社「ダイヤモンド・オンライン」ユーザーへの「お子さんの就職に関するアンケート」、ダイヤモンド・ヒューマンリソース「ダイヤモンド就活ナビ」会員への「就職活動に関するアンケート調査」(共に2022年10月実施)より

[回答者属性]
●親(保護者)世代
有効回答数:849件(男性=79.5%、女性=20.5%)
年代:30代=0.5%、40代=23.1%、50代=55.1%、60代以上=21.3%
●子世代(就活生)
有効回答数:161件(男性=41.0%、女性=59.0%)
学年:大学1年=0.6%、2年=2.5%、3年=44.1%、4年=36.0%、大学院1年=9.9%、大学院2年=6.8%