広い世代に人気
韓国人のポケモン愛

 以前からポケモンは人気があったが、ここ数年は特に人気を博しており、サーティーワン・アイスクリーム(バスキン・ロビンス)やカジュアルブランドのSPAO(スパオ)がコラボ商品を販売するなど、さまざまな企業とタッグを組んでいる。

 そして真っ先に思い浮かぶのが、2021年に韓国を騒がせた「ポケモンパン騒動」であろう。ポケモンのシール入りのパンをめぐってあちこちで争奪戦が繰り広げられただけでなく、あまりの売れ行きに生産が追いつかなくなり、スーパーやコンビニの店頭から商品が消え、ネットで高額で取引がされるなどの事態となった。昨年2月の販売開始以降、今年11月までに累計販売数は9000万個という大ヒットになっている。

 発売から1年以上が過ぎ、騒動は落ち着き下火となったものの、相変わらずポケモンパンの人気は根強い。もちろん、小中学生といった子どもたちの間で人気があることは言うまでもないが、前述の通り現在の30代は幼い頃からポケモンに触れていること、そして、子どもと共にポケモンを見てきた40代以上の育児世代など年齢が高い層からもポケモンパンは人気がある。中には孫と一緒にポケモンシール集めにはまっているという高齢層もいるというから驚きである。

「日本の人気キャラクターで便乗商売をしているだけじゃないか」という声も聞こえてきそうだが、それだけポケモンの経済効果が高く、韓国でも愛されているということだ。