――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  活況に沸いた中国の電気自動車(EV)業界だが、2023年はやや勢いが落ちる可能性が高い。それでも市場規模で他国に大差をつけたトップの座を維持する見通しで、この点が世界的なEVサプライチェーン(供給網)の覇権争いに圧倒的な強みをもたらしそうだ。  中国汽車工業協会(CAAM)によると、22年1~11月の同国のEVやプラグインハイブリッド車(PHV)など「新エネルギー車」の販売台数は600万台超と、前年の同じ期間に比べて2倍余りに増えた。今や中国で販売される車両の約4分の1がEVだ。