米アルファベット傘下のグーグルはこのところ注目を集めている人工知能(AI)ツールを可能にした技術のパイオニアだ。そのグーグルが今、巻き返しを図ろうとしている。グーグルのライバル企業はここ数カ月の間に、単純な指示から画像やテキストを生成できるAIプログラムを一般公開した。グーグルはまさに同様の機能について何年もテストを行ってきている。ライバルがプログラムを一般公開し、世間の関心を集めたことを受けて、グーグルは「AIファーストの企業」――2016年にスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が使った表現――になるための取り組みを強化している。関係者によると、グーグルの幹部は最近、AIプログラムを審査し、一般公開するための作業を加速。一方で、新たなプログラムを検索体験などの中核分野に統合する方法についての研究を複数のエンジニアチームに指示した。