「無添加=安心」は誤解!化粧品開発者が語るスキンケア用品選び、赤ちゃんから大人まで写真はイメージです Photo:PIXTA

最近、アレルギーやアトピーの発症リスクを下げるためには、赤ちゃん期~幼児期のスキンケアが重要だということが分かってきています。しかし、赤ちゃんの肌に合う化粧品は何を基準に選べばいいのか、悩んでしまう人も多いでしょう。本稿では、『ファミリースキンケア ~スキンシップのススメ~』(星海社)より一部を抜粋・編集し、著者のmimiさんと化粧品開発者の白野実さんの対談を通して、親子で使えるスキンケアアイテム選びのコツをご紹介します。

まずは「保湿」と
「紫外線対策」から始めよう

mimi 白野実さんは、化粧品業界では、知る人ぞ知るフリーの処方開発者でいらっしゃると同時に、本書でゲストに来ていただいた、美容化学者のかずのすけさんがお師匠さんとして信頼を置いている方でいらっしゃいます。この対談では、忙しいパパ・ママたちがどうしたら効率良く、自分にあった化粧品を見つけてキレイになっていけるか、化粧品選びのコツについて、お伺いできればと思っています。

白野 mimiさんと僕の対談が、忙しいパパ・ママたちが楽しく化粧品選びができるように、また化粧品難民から解放されて最高のパートナーを見つける手助けになれば嬉しいです。この本を読むきっかけは皆さんそれぞれ違うと思うのですが、化粧品や美容について情報がありすぎて「何が正しいかわからない!」と思っている方が多いんじゃないのかな?

mimi 本当に化粧品が世の中にありすぎて、私のSNSのフォロワーさんも「どんなものを選んだらいいのかわからない」という方がたくさんいらっしゃるんですが、白野さんが化粧品を選ぶ時に注目して欲しいポイントがあれば教えてください。

白野 『美肌成分事典』(主婦の友社)という書籍を、かずのすけと一緒に書いたんだけど、二人には視点が違うところがあって。この違いはとても重要なことで、お互いにそれを尊重して完成したという経緯があるんです。僕はどちらかというと「頭でっかち」になって欲しくない。皆さん化粧品に対して「頭でっかち」に考えすぎるところがあるんじゃないかと思っているんですよね。

mimi なるほど。

白野 パパ・ママってやることが本当に多くて忙しくて、癒される時間が少ない。義務感にいつも追い回されているからこそ、スキンケアぐらい義務感でやって欲しくない。だから手抜きとかじゃなくて「オールインワン」的なもの、一本で一通りのスキンケアができるというものがあれば、僕はそれ一品でもいいと思っています。

mimi わかります!私の『インテリジェンススキンケア』でも基本の洗顔を見直した後は、「安心して使える保湿剤を、まずは一つ見つけましょう」とアドバイスしていて。

白野 そうそう。ただやっぱり顔って、当然「鼻」と「頬」では皮脂の量が全然違ったり、フェイスラインは大人ニキビができやすいところだったり、部分によって状態が違うので、そういう場所に美容液やクリームをプラスしてあげると良いのかなと。

mimi 顔の部位ごとの違いもそうですし、季節によっても、肌状態って大きく変わりますよね。基本は、「保湿」と「日焼け止め(紫外線対策)」のケアにして、肌状態に応じて足したり引いたりという判断が大事だと思っています。

白野 僕も、忙しい方は無理をせず、まずは「保湿」と「日焼け止め(紫外線対策)」のケアだけをやっておけば一旦は良いのかなと思っています。

mimi 美容賢者の皆さん、そうおっしゃいますよね。基本はこの2点ですね!

成分表を記録しておくと
合う化粧品に出会いやすい

mimi ママたちの中には自由に使えるお金が限られている人もいらっしゃる。化粧品のコストパフォーマンスは、みんな気になるところだと思うのですが、どういった化粧品が「コスパが良い」と思いますか?

白野 値段というところになると、別にデパートコスメを無理して買う必要はないのかなと。

mimi うんうん。

白野 やっぱり、一番コスパが良いのはドラッグストアで売っている化粧品なんだろうなと思います。一般的に考えて、通販限定で販売されている化粧品はサンプルをもらいやすかったり良いこともたくさんあるけれど、継続して購入することに抵抗があったり、実物が購入するまで見られないことが悩ましかったりする。ただ、それも人によって違うと考えていて、自分に合うものがわかってしまえば、通販限定で販売されている化粧品を定期購入すればドラッグストアで売っている化粧品と変わらないくらいリーズナブルに購入できる場合もあるから、お気に入りを見つけた方にとっては「あり」な選択だと思います。最終的には自分で使ってみてどう思うか?なので、「コスパが良い」化粧品選びについても実は自分の好みで良くて、選び方も、通販限定で販売されている化粧品を試すか、ドラッグストアで自分好みのものを触りまくるか、どちらでも結果的に納得できて使い心地が良いと感じる化粧品が「コスパが良い」のではないでしょうか。

mimi やっぱり、触ってみないと自分にしっくりくるものを見つけられないですよね。

白野 それが一番の近道なんじゃないかと。成分だけで選んでも、多分自分にぴったりの化粧品には出会えないと思います。サンプル等を利用して、まずは使ってみる。そして、それが自分の肌にしっくりくるかどうか確認する。成分を確かめるのは、その後でいい。

mimi なるほどー。

白野 結婚と一緒で。

mimi 経歴だけじゃない(笑)。

白野 そうそう(笑)。経歴だけで選んでも、理想の人には出会えない。やっぱり自分で実際に会ってみて、この人って仲良くなれそうだなっていうのと同じです。

mimi 本当にそうですよね。

白野 今まで使ってきた化粧品を振り返ってみて、自分に合うものとか合わなかったものとかをメモしておくのもいいですね。

mimi あー。確かに私も合わなかった化粧品は、裏面の成分表を写真に撮って、フォルダにまとめておいたりします。いくつか集まると、「合わない化粧品には、いつもこれが入っているな」とか傾向がわかってきますよね。

白野 そうそう。その時に成分表を見て、「あ、私これ合わないんだ」とか「この成分が上にあるやつが結構好きだったんだな」とかわかってくると、新しい化粧品を買う時に、今度はある程度、成分表を見て自分の好みがわかるようになってくると思う。化粧品の成分表示は、こんな風に見るとすごく有益です。

スキンケアの時間が
親子の触れ合いタイムに

mimi あと多くのパパ・ママたちが悩まれることなんですが、乳幼児期のスキンケアというか、どうしても「無添加」とか「自然派」とか「○○フリー」と書いてあると、「そういうものの方がいいのかと思ってました」という方が多いんです。肌が敏感な人や、デリケートな幼児期の保湿剤の選び方のポイントがあれば、教えていただきたいです。

白野 環境負荷という視点を別として、安全性を考えた場合は「天然だから肌に優しい」という考え方は、必ずしも正しいとは言えない。同様に私の経験上、無添加、○○フリーも必ずしも肌に優しいとも言えないと考えています。

mimi そうですよね。

白野 そこが誤解のないように、先入観をまっさらにする。mimiさんが「ベビーオイル洗顔」をやっているのと同じで、ベビーオイルを「鉱物油」と嫌う人もいると思うのですが、ほんとに肌に悪かったら「ベビー用」として長く使われてきていないので。

mimi うんうん。