シニア・プライベートバンカー、濵島成士郎氏の文庫新刊『老後の不安がなくなる50歳からのお金の増やし方』からの一部抜粋で、老後の資産形成のため、確実にお金を増やす方法を指南。今回は、これから投資を始めるにあたり絶対に覚えておきたい「投資の3つの基本原則」。人生100年時代の老後不安を解消するために、まずは投資生活への一歩を踏み出そう。
「長期・分散・低コスト」が
投資の3つの基本原則
今回からは、いよいよ投資について詳しく説明していきます。まず、老後の資産作りを目的とした「投資の基本原則」をお伝えします。
それは、「長期・分散・低コスト」――この3つのキーワードを覚えてください。これから、それぞれのキーワードについて具体的に説明をします。
投資の基本原則(1)長期(長期投資)
投資は、投機やギャンブルとは違います。設備投資であれ教育投資であれ、成果が出るまでには時間がかかります。証券投資による老後の資産形成も同じです。
株価は毎日、目まぐるしく動いていますが、企業の業績や本質的な価値が毎日変わることはありません。企業価値は時間をかけて上がっていくのであり、それにつれて株価も上がっていくものなのです。
「長期」と言いましたが、どれくらいの期間を指すのか明確な定義があるわけではありません。また、長期投資なら必ず儲かるというわけでもありません。