昨年の米株式市場では、激しい売りに見舞われる中でもダウ工業株30種平均は比較的健闘した。今や投機が復活し、ダウ平均に出遅れ感が出ている。ダウ平均は今年に入り1.7%上昇しているが、13%高のナスダック総合指数との差は大きい。ハイテク銘柄などグロース株が多いナスダック総合指数は1991年以降で最高のスタートを切った形で、年初~2月8日の期間でみると、ダウ平均との差は2000年以来の大きさとなっている。米株市場は年初の数週間に上昇に転じた。昨年のけん引役だったディフェンシブ銘柄(生活必需品、公益、ヘルスケア)は今年、パフォーマンスが下位に低迷している。一方、ハイテク株などの投機的資産の猛烈な値上がりは、新型コロナウイルス禍の中の強気相場と比較されるほどだ。
ダウ平均に出遅れ感、ナスダックと差開く
年初からのナスダックとの差は2000年以来の大きさ
有料会員限定
あなたにおすすめ