資金に余裕がない場合は
「毎月の積み立て投資」

■「50歳男性、余裕資金なし」向けプラン
「全世界株式」に、毎月5万円の積み立て投資

・職業 会社員
・家族 妻(パート勤務)、子ども1人(高校1年生)
・金融資産 預貯金350万円
・収入 月額手取り35万円
・世帯収入(妻の収入合算) 月額手取り42万円
・生活費  月額28万円(自分の小遣い等を含め、毎月かかる費用)
・住宅ローン 月額8万円返済(持ち家)
・保険料(生命保険、医療保険、学資保険) 月額3万円

 この他に、自宅の固定資産税や火災保険、子どもの夏期講習費用等がかかりますので、ボーナスは臨時の費用や家族旅行でほぼ使い切ってしまいます。

 預貯金が350万円ありますが、子どもの大学入学費用に備える必要もあり、投資に回す余裕はありません。

 この余裕のないギリギリの状態で資産形成に取り組むとしたら、「毎月の積み立て投資」をしていくことになります。

 アセットアロケーションは「株式100%」、しかも、地域は「全世界」への株式投資です。文字通り、日本だけでなく先進国や新興国も含め、世界中の株式(全世界株式と言います)に広く投資をしていくのです。

 前回、投資の基本原則として、投資先を1カ所にまとめず複数に振り分ける「分散投資」が大切だ、とお伝えしました。

 それなのに、「株式一本やり!? 矛盾してるじゃないか!」

 そう感じている人もいるかもしれません。